メリー・ポピンズ、お空でティータイム

メリーポピンズ、mary poppins

伝説のティータイムシリーズ第2章では、『メリー・ポピンズ』を紹介したいと思います。「どこから見てもほぼ完璧」なイギリス人のナニーは、風変わりな5 時のお茶が大好き。招待客は数口お茶を啜ると、ゲラゲラ笑いながらふわりと天井へ浮かんでしまいます ! 微笑ましい楽しいひとときです。

空中で5時のお茶

「お砂糖は ?」、「ジェーン、あなたと弟さんにはミルクを少し入れましょうね」メリー・ポピンズは、この破茶滅茶なのに、きちんと英国式のお茶会で、なんとか平静を取り戻そうとします。しかし、彼女の叔父さんのアルバートは笑いが止まらず、天井まで浮かび上がってしまいます。そして、空気より軽い笑いガスに満たされたまま、そこに浮かんでいます。叔父さんがとても上機嫌なのが他の人にも伝わり、招待客のマイケル、ジェーン、バートまでが一緒に宙に浮き上がってしまいます ! のんびりした空中遊泳の間、4人はジョークを言いながら笑い転げます。お茶が飲みたくても、テーブルは床にしっかりと固定されたまま。幸いなことにメリー・ポピンズのおかげで、テーブルも彼らのところまでスルスルと上ってきてくれました。こうしてティータイムはつつがなく執り行われ、招待客はかつてないほど陽気に過ごすのです !

喜びに満ちたメタファー

『メリー・ポピンズ』のこのシーンはこの世で最も幸せなメッセージを伝えてくれます。つまり、その大小にかかわらず、心に重くのしかかっている悩み事を忘れるには、笑いさえあればいいのです。問題がすべて宙に浮かんで飛んで行ってしまえば、後は一緒に飛んで行くだけ ! だから、お茶と共に過ごす素敵なひとときに、終わる時のことなんて考えてはいけません。そんなこと聞いてない、とは言わせませんよ !  

舞台背景

ご存じないかもしれませんが、俳優のマシュウ・ガーバー (マイケル・バンクス役) は高所恐怖症でした。お茶のシーンでこの俳優がケーブルに吊リ下がっていることを考えると、なんて不便な恐怖症だったのでしょう。彼を勇気づけるために、監督は1カット撮影するたびに10セントを渡しました。ジュリー・アンドリュース (メリー・ポピンズ役) によると、撮影が終わることにはちょっとした財産になっていたに違いない、とのことです ! でも、これでもかという幸せな笑顔でスクリーンに登場していたこの少年には、間違いなく俳優の才能があったと言えるでしょう。

もちろん他にも、とんでもないお茶の時間にまつわるお話があります。アルバート叔父さん役のエド・ウィンは、10年程前に個性派声優としてアニメ版『不思議の国のアリス』のいかれ帽子屋を演じていたのです。本当に英国のお茶の時間は、多少風変わりでも素晴らしいもののようですね。

英国風スタイルおすすめのお茶

英国のクラシックティーは、の名前や特徴のルーツを探ると、きちんと由来があります。

-ダージリンティーは、その名の通り、インドのダージリン地方で栽培される、世界で最も名高いお茶の一つです。

-セイロン茶 は、コーヒー生産が害虫により脅かされていた時代、それに代わるものとして、スリランカのセイロンという地域で普及しました。

-イングリッシュブレックファストは、これら様々な種類のブラックティーを、イギリス式の朝食に合うようにブレンドしたものです。

-英国のお茶の中でも最も香り高いアールグレイは、1830年当時のイギリス首相「チャールズ・グレイ」(''アール''は英語で伯爵を意味します)の名に由来しています。伝説によると、彼は決して成功を否定することのない人物であり、このレシピ発明の原点に立ち、ブラックティーにベルガモットで風味をつけたのです。