毎年春になると、マカイバリ紅茶が、インドに位置するマカイバリという同名の茶園で収穫されます。煎じる前のお茶が箱詰めされ、ダージリンの特徴である繊細で青々とした香りが広がります。さて、今回はこの素晴らしいお茶について、もう少しお話をしたいと思います。長年培われてきた伝統の中で行われる収穫を、見てみましょう。
マカイバリとは ?
ネパール語で「トウモロコシ畑」を意味するマカイバリ庭園は、ブータン、チベットへと広がるヒマラヤ山脈の丘陵に位置し、1859年以来、最新の注意と情熱を持って耕作されてきました。インドのこの緑豊かな地域では、動植物が調和を保って共存し、優れた品質の土壌をもたらし、茶葉に独特の香りを与えています。
ファーストフラッシュ
毎年、一番摘み (またはファーストフラッシュ) は、気温が上がり日が長くなり始める頃に行われます。この時点で茶樹は五ヶ月間冬眠しています。新芽は注意深く摘まれ、独特でデリケートな風味のお茶になります。
特別である理由 ?
ダージリンは紅茶のシャンパンとして名を馳せ、なにより独特の洗練された風味を特徴とした素晴らしい製品です。このお茶には、シャンパンと同じように独自の原産地名称保護があります。「ダージリン」という名称を付けることができるのは、この地域で産出されるお茶だけなのです。
FTGFOPとは ?
この頭字語 は、摘まれた茶葉の繊細さによって与えられた等級です。文字数が増えるとお茶の品質も上がります。
この等級の頭字語は、「ファイネスト・ティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジペコ」つまり、「最高級の、繊細なゴールデンフラワーからできたオレンジペコ」を意味します。
マカイバリティーの淹れ方
このお茶には、茶樹の先端にある蕾と最も壊れやすい二葉の新芽のみが使用されています。貴重な茶葉が、その繊細な芳香を十全に出し切ることができるよう、取り扱いには細心の注意を要します。
お湯の温度は約167°F (75℃)。茶葉は3分以内、理想的には2分半、浸出させます。
ご存知ですか ?
マカイバリ茶園のオーナーとパートナーは、「お茶にとってのダージリンは、ワインにとってのシャンパンのようなもの」と表現するのを好みます。インドのナレンドラ・モディ首相は、名高いマカイバリティーを英国のエリザベス女王二世に進呈しました。
希少なものは貴重、大変価値のある贈り物でした…